歯科コラム

2020.02.05

「マウスピースを装着するとよだれが出ないか心配。」
「よだれが出やすくならないか不安。」
このようにお考えの方多くいらっしゃいますよね。
マウスピースを使用した矯正治療でよだれが出やすいことは仕方がないため割り切って考えることが必要です。
そこで今回は、マウスピースを装着した際のよだれについて解説します。

よだれが出やすい状態

歯並びや噛み合わせを変えるために、矯正治療をしますよね。
歯並びや噛み合わせを改善するには、歯を支える骨の向きを変えたり、噛み合わせを一時的に緩めたりする必要があります。
噛み合わせを緩める理由は、噛み合わせがしっかりと固定されている状態では、歯をしにくいためです。
この噛み合わせを緩めるという治療時に、通常時よりも少し口が開くため、よだれが出やすいです。
また、唇にマウスピースの外側が当たりうまく唇が浮いてしまい、よだれが出やすくなることもありえます。
その場合は、歯医者さんにマウスピースの大きさを調整してもらいましょう。
マウスピースの形を調整してもらうことで、よだれが出やすい状態を改善できるかもしれません。
睡眠時によだれが出るときの対策としては、唇にテープを貼る方法があります。
歯医者さんに相談して、しっかりと対策をしましょう。

よだれに伴う細菌の増殖に注意

マウスピースの装着によって口が開いてしまい、よだれが出やすいことをご紹介しました。
よだれが出てしまうことは仕方がないことであるため、割り切って考えることも必要です。
それでも気になるという方は、歯医者さんに相談して対策しましょう。
しかし、よだれが出ることよりも注意すべきことがあります。
それは、口の中にいる細菌の増殖です。
長い時間口が開いていると唾液の分泌量が徐々に少なくなり、唾液の殺菌能力がうまく働かず、口の中の細菌が増えます。
口の中に細菌が多くなると、さまざまな健康被害を引き起こします。
健康に生活するために、歯磨きや水分補給をしっかりと行い、口の中を清潔に保ちましょう。
よだれが気になる気持ちはわかります。
しかし、歯科矯正で注意したいのはよだれよりも衛生面です。

まとめ

今回は、マウスピースでの矯正時に生じるよだれについて解説しました。
よだれが出やすいことは仕方がないことのため、割り切って考えることも必要です。
口に中の唾液が少なくなり、細菌が増えることに注意しましょう。
何か困ったことやわからないことがある方は、ぜひ当院までお気軽にご相談ください。