歯科コラム

2021.07.28

食事をしているときに、「噛み合わせが悪い気がするから、歯科矯正をしたいな」と思ったことはありませんか。
噛み合わせが悪いと食事を存分に楽しめない可能性があります。

そこで今回は、噛み合わせが悪いことの問題点や噛み合わせを治すマウスピース治療について紹介します。

噛み合わせが悪い問題点とは

主に3つの問題点があります。

1つ目は、虫歯や歯周病になるリスクが高いことです。
噛み合わせが悪いということは、歯並びがガタガタしているということなので、歯磨きがしにくくなります。
そうなると、歯垢がたまり、虫歯や歯周病になる可能性が高くなります。

2つ目は、顎関節症になる可能性があることです。
噛み合わせが極端に悪いと、あごの関節に負担がかかります。
その結果、痛みが出る、大きく口を開けられなくなる、開口時にクリック音が鳴ることがあります。

3つ目は、全身の健康状態への悪影響です。
実は、噛み合わせの悪さは普段の生活にも悪影響を生じさせます。
体のバランスが歪んで肩こりや頭痛が起こる、うまくものをかめない、発音しにくい、口元が気になることによる心理的な影響も出る可能性があります。

さらに左右で均等にかんでいないと体の重心がずれて、頚椎に支障をきたすこともあります。
頚椎のずれは手足のしびれにつながる可能性があります。

マウスピース治療とは

マウスピース治療とは、多くの場合、抜歯せずに矯正ができ、1週間に一度マウスピースを交換することで弱い力で歯を徐々に動かしていく治療方法です。

この治療法には様々なメリットがあります。

まず、目立たないことです。
マウスピース自体が透明なので、周囲に気づかれにくいです。
また、マウスピースはプラスチック製なので、金属アレルギーの方でも安心してお使いいただけます。

次に、清潔さを保ったまま、矯正治療ができることです。
ワイヤーを通す従来の矯正方法と異なり、自分で取り外しができるため、歯磨きがしやすく、清潔感を保ちやすいです。

さらに、歯科医院への通院回数が少なくてすみます。
ワイヤー矯正の場合は、3週間に一度のペースですが、マウスピース治療の場合、1~3か月に一度の来院ペースになります。

まとめ

少しでも噛み合わせに不安があるまま放置すると、悪化して上記のような症状が出てしまうことがあります。
そうなる前に、目立たず、清潔に使えるマウスピース治療で、食事や普段の生活をストレスなく行えるようにしましょう。