歯科コラム

2021.07.24

インビザラインで歯科矯正をしようとしており、「いつ抜歯すべきなのだろう」「抜歯するメリット、デメリットはどんなものがあるだろう」とお考えの方も多いでしょう。

今回は、インビザライン矯正での抜歯のタイミングと抜歯のメリット、デメリットについて紹介しようと思います。

抜歯するタイミングとは

インビザライン矯正の場合、ほとんどはマウスピースを装着する前と治療が少し進んだ頃に抜歯をします。
歯の種類によって抜歯のタイミングも変わってきます。

親知らずの場合、マウスピースで本格的に歯を動かす前のタイミングですべて抜くことがほとんどです。
親知らずがあると、歯がうまく動かなくなる原因になるのでたいていの場合は抜歯します。

前歯から数えて、4、5番目の歯は、出っ歯の場合は先に歯並びを整えてから抜歯、でこぼこが大きい場合は先に抜歯します。

生まれつきの問題がある歯は、その歯の寿命が短い場合、その歯を優先して抜歯することもあります。
前歯から2番目の歯は、生まれつき問題があることが多く、大きさや形状に問題が起こりやすいです。

虫歯や歯周病で残すのが難しい歯は、生まれつき問題がある歯と同様に先に抜歯するケースがあります。
歯周病の場合は、矯正によって歯が抜けてしまうことがあるため、矯正自体出来ないことがあります。

抜歯するメリット、デメリットとは

抜歯以外の治療法も多くありますが、現在でも抜歯を伴う矯正が主流です。

抜歯するメリットとしては、スペースが確保できるため、治療計画が立てやすくなることです。
抜歯に抵抗がなければ抜歯すればよいというわけではないので、かみ合わせや口元全体の見た目を考慮して判断すべきです。

デメリットとしては、抜歯後に痛みや腫れが残ることと治療期間が長くなることです。
親知らずほどの大きな処置でなくても、2,3日程度は痛みや腫れが続いてしまいます。
アルコール摂取や運動を控えることで腫れが長引くのを防げます。

また、抜歯自体に時間がかかる上に、大きなスペースが開くため、トータルの治療期間が長くなってしまいます。
強引に治療を進めると、歯が傾いたり、抜けやすくなったりするため、無理な期間の短縮ができません。

まとめ

抜歯のタイミングやメリット、デメリットを紹介しました。
歯は生活するうえで、必需品であるといっても過言ではありません。
メリットやデメリットを参考にして、しっかりとした治療計画を立てましょうね。