歯科コラム

2020.02.13

「矯正終了後に歯並びが崩れないか心配。」
「歯の後戻りを防ぐ方法が知りたい。」
このようにお考えの方いらっしゃいますよね。
しかし、矯正が終わると保定という治療を行うことをご存知ですか。
そこで今回は、歯の後戻りとその対策について解説します。

後戻りとは

矯正の流れと治療後の状態

そもそも歯の矯正は、歯に力を加えて歯を支えている骨の穴の向きを変えることです。
その穴の向きを変えた直後は、骨が固定されていないため負荷がかかるとすぐに動きます。
歯は不安定な土台の上に生えているため、後戻りしやすいです。

歯の後戻りと保定

いかなる矯正治療であっても、歯並びを安定させる保定が必須です。
保定とは、矯正で動かした歯の根元の骨を固定することです。
1年間矯正器具をつけていたら、もう1年間保定器具をつけなければいけません。
ただ、骨が安定するにつれて、保定時間も徐々に短縮されるため安心してください。

後戻り防止に役立つこと

歯の周りの癖を直そう

歯の周りの部分全てが、歯に影響を与えます。
何もしていない状態での舌の位置が悪いと、歯の並びを悪くしてしまうことがあります。
また、唇を噛んだり、吸い込んだりする癖があると歯を押さえつけてしまうため避けましょう。
さらに、口呼吸をしてしまう方にも注意が必要です。
口が開いた状態が続くと唇の歯を押さえる力が弱まり、歯並びが変形します。

日頃の姿勢も歯に影響する

うつ伏せで寝たりや頬杖をついたりすると、外側か歯が圧迫されて変形します。
歯が不安定な時期に、こういった歯への刺激は控えましょう。

噛み締めないようにしよう

上の歯と舌の歯で強く噛み締める行動も歯の並びに影響を及ぼします。
そのため、踏ん張って歯をくいしばるような仕事や運動をしている方は注意してください。

矯正治療後が大切

歯は様々な要因によって常に位置を変えます。
日々の生活の些細な行動が、積み重なることで、大きな変化を生み出します。
歯の矯正には、多額の費用を膨大な時間がかかる治療ですよね。
お金と時間を無駄にしないためにも、治療後の対策に気を抜かないでください。

まとめ

今回は、矯正後の歯の後戻りについて解説しました。
矯正後に歯が後戻りして、きれいな歯並びが崩れてしまっては残念ですよね。
きれいな歯並び保つために、最後まで気を抜かず保定期間を乗り越えましょう。
何か困ったことやわからない子がある方は、ぜひ当院までお気軽にご相談ください。