「矯正中にタバコって吸っていいの?」
このように、矯正の最中に喫煙して大丈夫なのかどうか心配される方は多いのではないでしょうか。
「矯正するなら、タバコをやめてください」と歯医者に言われるほど、タバコは矯正にとってNGなものです。
今回は、喫煙が歯科矯正にとってNGである理由とリスクについてご説明します。
タバコによる歯への影響
タバコには、200種類以上の有害物質が含まれています。
依存性の強いニコチンが入っており、吸い始めると、なかなかやめられません。
長期的に吸い続けると、体へ悪影響を及ぼす可能性が高いです。
その中でも、ここでは歯への影響をお伝えします。
着色汚れ
タバコにはタールと呼ばれる物質が含まれています。
このタールは、ヤニと呼ばれているものです。
ヤニが原因で、歯が黄色くなり、着色汚れを引き起こします。
歯周病
ヤニは、通常の歯磨きでは落ちにくいため、そのまま歯に残り、ウイルスが付着しやすい状態になります。
ニコチンは、血行不良を引き起こし、血の巡りが悪くなります。
タバコによるこれらの有害物質が、歯周病を引き起こす原因です。
喫煙者は、非喫煙者と比較して歯周病になる確率が高いと言われています。
矯正をしてタバコを吸うと?
矯正したままタバコを吸うと、2つの悪影響が出ることが考えられます。
まず、1つ目は、着色汚れが原因で歯の色にムラができることです。
矯正は、開始すると約2年〜3年は、装置をつけたままです。
この期間でタバコを吸いつづけると、装置で覆われていない部分にヤニが付いてしまいます。
そうすると、矯正器具を取り外した後の歯の色に着色汚れによるムラができます。
これでは、せっかく歯並びを綺麗にしていても、残念ですよね。
2つ目は、歯周病になると、矯正を一旦ストップしないといけないことです。
矯正器具をつけている状態で虫歯や他の歯周病にかかると、一度、矯正器具を取り外してそちらの治療をしなくてはいけません。
さらに矯正による治療期間を引き延ばしてしまいます。
せっかく矯正器具をして、矯正を始めてもまた最初からのスタートになり、費用もその分増えていきますので、喫煙はできるだけ控えた方がいいでしょう。
まとめ
喫煙が矯正にとってNGな理由がわかっていただけましたでしょうか。
矯正をすると決めたら、喫煙はできるだけ控えるようにしましょう。
当クリニックは、最先端の歯科矯正治療システムを用いた、大人になってもできるシステムを導入しています。
治療を躊躇せず、一度気軽にご相談にいらしてください。