歯科コラム

2021.04.01

「インビザラインができない人はいるのか」
「インビザラインが向いている人の特徴を知りたい」
このようにお考えの方はいらっしゃいませんか。
インビザラインは、歯列矯正の方法ですが、口内の状態によっては対応が難しい場合もあります。
そこで今回は、インビザラインができない人と向いている人について解説します。

インビザラインができない人とは?

インビザラインには、適応できない歯並びや口内の状態があります。
以下に、具体例を紹介しましょう。

1つ目は、重度の歯周病です。
歯周病とは、歯周病菌が歯茎に炎症を発生させ、最終的には骨を溶かし、歯が抜けてしまう病気です。
軽度の歯周病の場合、適切なメンテナンスを行えば、問題なくインビザラインを受けられます。
しかし、重度の歯周病の場合、矯正によって歯にかけられる力が原因で歯が抜けてしまう恐れがあります。
そのため、歯周病の対応を先に進めましょう。

2つ目は、重度の叢生(そうせい)です。
叢生とは、歯が凸凹に生えている状態の歯並びです。
顎が小さい日本人は叢生になりやすい傾向にあります。
重度の叢生の場合、元の位置から歯並びが大幅にずれているため、歯を動かす距離が大きく対応しきれないケースがあります。

3つ目は、抜歯の数が多い場合です。
抜歯の数が多いほど、抜いた箇所のスペース分大きく歯を動かす必要があるため、インビザラインの対応が難しくなるかもしれません。
その場合、ワイヤー矯正で対応する可能性があります。

インビザラインが向いている人を紹介

1つ目は、抜歯をする必要がない人です。
インビザラインは、抜歯をしなくても矯正できる程度の歯並びの状態に向いています。
また、抜歯が必要なケースでも歯を並行移動せずに傾斜移動で動かせる場合は、対応できます。

2つ目は、マウスピースを装着し続けられる人です。
マウスピースは、装着し続けなければ効果が出ません。
1日あたり20時間は装着する必要があります。
これを守れる方は向いていると言えます。

3つ目は、歯の重なりが過度でない人です。
歯が重なっているような歯並びをしている人でも、重なりの程度が6〜10mmであれば対応できるでしょう。

まとめ

以上、インビザラインができない人と向いている人の特徴を紹介しました。
今回の記事を踏まえて、ご自身にインビザラインが向いているか検討してみてください。
当院では、歯並びが気になる方のご相談を随時対応しております。
歯並びを綺麗にしたいとお考えの方は、気軽にご相談ください。