歯科コラム

2021.04.20

歯科矯正をするときに、「痛みはどれくらい発生するのか」は検討している方にとっては大事でしょう。
確かに、痛いのは嫌ですもんね。
今回は歯科矯正のインビザライン治療は痛みがあるのかを経験者が解説します。

歯を動かすときに可能性がある?

結論から説明すると、痛みを感じる時があります。
これは、歯が動くメカニズムを知ることで分かります。

歯の周りには歯を支えるための骨があり、骨と歯の間に少し弾力がある薄い膜が存在します。
この膜は何かを噛むときに、骨に直接衝撃が伝わらないように、緩衝材のような働きをします。

そして矯正が始まると、矯正器具によってかけられる力が歯を伝って、膜の片方が伸び、もう片方は縮みます。
この膜は厚みを一定に保とうとする特徴があるので、この膜に接している骨が変化します。
膜の伸びた方は元の厚さにしようとして骨を作り、圧縮された方は逆に骨を溶かします。
そして、この効果で膜の厚さが元に戻ります。

これを繰り返すことで、歯を動かします。

痛みを感じるタイミングを解説します!

では、痛みを感じるタイミングはいつでしょう。
4つのパターンを紹介します。

1つ目はインビザラインを初めてした時です。
矯正を始める前は、歯ががっちりと固定されているので、歯の抵抗が強い傾向にあります。
元の状態に戻ろうとする歯を押さえるときに、締め付けられるような痛みや違和感が発生します。

ただ、この痛みは個人差もありますが、1週間ほどで慣れるケースが多いです。
我慢できない場合は痛み止めの薬を飲むと良いでしょう。

2つ目はマウスピースを長期間忘れた場合です。
装着していない時間が長いと、歯が元の場所に少しづつ戻っていくので、再度つけたときに痛みを感じる可能性があります。
新しいアライナーに交換して3日以内だと、2時間忘れただけで締め付け感が強くなるので、痛みを感じたくない場合は装着を忘れないようにしましょう。

3つ目は新しいアライナーに変更したときです。
これも締め付け感を感じる場合が多いですが、矯正を開始したときよりは痛みが少なく、大体の方は3日ぐらいで違和感が少なくなるでしょう。

4つ目は矯正に必要な器具を追加で付けた場合です。
インビザラインは治療の段階によってアタッチメントや顎間ゴム(がくかんゴム)を付ける必要があります。
それらが歯にかかる力を増加させるので、より痛みを感じる可能性があります。

まとめ

今回はインビザライン治療に痛みが伴う可能性があることと、痛みが発生するタイミングを解説しました。
しかし、多少痛むとはいえ、インビザライン治療は痛みを最小限で済ませられます。
当院は神戸市の元町駅から徒歩3分の場所にありますので、会社や学校から帰宅する際に矯正を行いたい方は当院へご連絡ください。