歯科コラム

2021.07.02

マウスピースを用いた歯科矯正を検討している方の中で、矯正中の痛みについて気になっている方はいらっしゃいませんか。
歯はきれいにしたくても、痛いのはなるべく避けたいですよね。
そこで今回は、マウスピースを用いた歯科矯正をする際の痛みについて紹介します。

痛みが生じやすいケースについて

マウスピースを用いた歯科矯正では、比較的痛みが生じにくいと言われています。
しかし、痛みの感じ方には個人差があるため、人によっては痛みを感じる場合もあるでしょう。
そこでここからは、痛みが生じやすいケースについて紹介します。

1つ目は、歯が動く際に生じる痛みです。
マウスピースやワイヤーを用いて歯科矯正をする際には、毎日少しずつ歯を動かしていきます。
歯が動く際には、歯根膜が伸びたり縮んだりします。
この伸縮が起こっている時に、痛みが生じるケースが多いです。

マウスピースを用いた歯科矯正では、たくさんのマウスピースを付け替えながら治療をします。
新しいマウスピースを付けてから数日間は、歯が動きやすい状態なので痛みが生じる可能性も高いです。
しかし、時間が経過するにつれて痛みはなくなっていく場合がほとんどなので、安心してください。

2つ目は、噛む動作をした際に生じる痛みです。
歯科矯正をしている間、歯は普段よりも敏感になっています。
そのため、装着器具に歯がぶつかったり噛む動作をしたりする際には、痛みが生じやすいです。

3つ目は、装着器具によって生じる痛みです。
歯だけではなく、歯茎などに装着器具が当たる際にも痛みが生じやすいと言われています。
特にワイヤーを用いて治療をする場合は、口内炎などを引き起こすケースもあるので注意しましょう。

一方で、マウスピースを用いて治療をする場合は、このような痛みは生じにくいと言われています。

痛みが生じた際の対処方法について

次は、痛みが生じた際の対処方法について紹介します。

1つ目は、痛み止めを飲むことです。
どうしても耐え慣れないほどの痛みにおそわれた際には、痛み止めを飲みましょう。
ただし、ロキソニンなどの抗炎症作用がある痛み止めは、歯の動きに影響を及ぼす可能性があるので避けるようにしましょう。

2つ目は、マウスピースを変えることです。
新しいマウスピースに変えたとたんに激しい痛みにおそわれた場合は、付け替えるまでに使っていた物に戻しましょう。
歯の動きはコンピューターによって計算されていますが、それ通りに動いていなければ歯に負担を及ぼします。
その負担が痛みとなっているのであれば、ひとつ前のマウスピースに付け替えて様子を見るのが良いでしょう。

まとめ

今回は、マウスピースを用いた歯科矯正をする際の痛みについて紹介しました。
マウスピースを用いた歯科矯正は比較的痛みが生じにくいと言われていますが、個人差があるので注意しましょう。
痛みが生じた際は、この記事で紹介した内容を参考にしてみてください。