歯科コラム

2021.08.05

「親知らずがあってもマウスピース矯正はできるのだろうか」
親知らずがある方でしたら、このような親知らずに関する悩みがあるでしょう。
今回は、その悩みや疑問に答えていきます。

歯科矯正をお考えの方は、ぜひ参考にしてくださいね。

親知らずを抜かずに矯正することは可能なのだろうか

答えとしては、可能です。
しかし、抜歯をしなくても良いケースとしなくてはいけないケースは存在します。

抜歯をしなくて良いケースは、親知らずがまっすぐ生えており、痛みがない場合です。

親知らずがまっすぐ生えていれば、ほかの歯を邪魔することがないので、矯正の妨げになりません。
しかし、親知らずは口内の奥にあり、歯ブラシで磨きにくいので、虫歯になる可能性が高いです。

仮に矯正中に親知らずが虫歯になると、矯正中に抜歯や虫歯治療をしなくてはいけなくなり、その治療の腫れが引くのを待つ必要が出てきて、矯正治療の期間が長くなってしまいます。
そのため、抜歯しなくても良いですが、抜歯するケースのほうが多いです。

抜歯の必要があるケースは、手前の歯を圧迫している、虫歯や腫れがある場合です。
上記で少し述べたように、ほかの歯を圧迫していると歯並びに影響が出てしまいます。
抜歯せず矯正しても矯正後に、その圧迫のせいで歯並びがもとに戻りやすくなるかもしれません。

虫歯や腫れがあると、抜歯すべきなのはわかりやすいですね。
隣の大臼歯に悪影響を及ぼしたり、かみ合わせが悪くなったりすることがあるので、抜歯することをおすすめします。

親知らずを抜歯すると機能が低下するのか

結論は、そうでもありません。

親知らずがしっかり生えそろっている人は、100人中2,3人程度なので、大半の方の場合、親知らずは本来の役割を果たしていません。

親知らずが生えているせいで、本来の役割どころか、ほかの歯の歯並びに影響してかみ合わせが悪くなったり、埋まっている方向によってはかみ合わせにとって重要な奥歯の根っこを刺激してしまったりすることがあります。

つまり、親知らずがあることで、口内に悪影響をきたし、本来の機能を低下させてしまいます。

まとめ

大半の方の親知らずは、本来の機能を果たしていません。
正常に生えている場合でも、矯正治療を延長させてしまう可能性があります。

親知らずを抜歯せずにマウスピース矯正はできますが、本来の正常の機能を果たしていることは少なく、不安要素になるので、抜歯するのが最適であると言えます。