歯科コラム

2021.08.13

「インビザライン矯正をしたいけれど、できないこともあるらしい」、「インビザライン矯正ができない場合はほかにどのような歯科矯正をするのか」と思う方もいらっしゃるでしょう。

そこで今回は、インビザライン矯正ができない症例、その治療法について紹介していきます。

インビザライン矯正ができないケースとは

インビザライン矯正ができない場合を4つほど紹介します。

1つ目は重度の出っ歯です。

出っ歯だと、口呼吸になりやすい、見た目が悪い、かみ合わせが悪いなどの症状が出るため、矯正治療をされる方が多いです。
しかし、重度の場合、骨格的な問題があったり、抜歯が必要となったりするため、外科矯正が必要になります。

2つ目は重度の受け口です。
受け口とは、下前歯か顎が前に突出している歯並びで、発音障害やそしゃく障害、かみ合わせの異常などの症状が出るため、この場合も矯正治療をされる方が多いです。

これも重度だと抜歯や外科治療が必要になります。

3つ目は重度の叢生です。
叢生とは、でこぼこしている歯並びで、見た目やかみ合わせの悪さ、歯磨きのしにくさが症状として挙げられます。

叢生はスペース不足が原因のため、重度な場合だと、歯並びの細かい調整をするインビザライン矯正では対応できません。

4つ目は、重度の歯周病の場合です。
重症化すると、あごの骨まで炎症が広がるため、あごの骨が弱くなったり骨が溶けたりしてしまいます。

インビザライン矯正含め、歯列矯正は、あごの骨に埋まっている歯を人為的に移動させる処置です。
そのため、あごの骨がもろいと、歯が移動した先であごの骨が再生されないので、その位置で定着できません。

インビザライン矯正ができないときの治療例とは

上で紹介したようにインビザライン矯正ができないケースでも、基本的にはワイヤー矯正で対応ができます。

ワイヤー矯正とは、歯の表面にブラケットと言われる装置を貼り付け、ワイヤーを通して動かしたい方向へ力を加えて矯正をおこなう治療方法です。
ワイヤーを締め付けるため、インビザラインより強い力が加わります。

裏側矯正という方法もあります。
裏側矯正とは、歯の裏側にブラケットとワイヤーを取り付けて歯を移動させる方法で、正面から矯正器具が見えないというメリットがあります。

まとめ

インビザライン矯正ができないケースやその場合の治療法について紹介しました。
できない場合に当てはまっていても、重度な場合か否かでインビザライン矯正ができるか変わります。
しっかり歯科医院に相談して治療法を決めていきましょう。