歯科コラム

2021.10.06

インビザラインを装着すると、少なからず違和感を持つ方は一定数いらっしゃいます。
では、もし違和感を持った場合にはどのように和らげると良いのでしょうか。
本記事では、インビザラインの違和感とその和らげ方について解説します。

インビザラインの違和感について

インビザラインには弾力があり、柔らかく装着感が非常に良いです。
実際装着した方も最初の2、3日程度は違和感があるのですが、その後は慣れていくことがあります。
しかし、2週間くらい経った頃になっても、「口が閉まらず違和感が強くてインビザラインを半日もつけてられない」と感じる方もいらっしゃいます。

インビザラインのマウスピースの厚みは0.5ミリメートルほどです。
正確には0.75ミリメートルの専用シートを薄くのばし、約0.5ミリメートル程度になっています。

これを上下でつけると厚みは合計で約1ミリメートルになります。

この際の厚みは、人によって感じ方が違います。
そのため、違和感を感じない人もいれば、感じる人もいるのです。
また、面長なお顔立ちの方や出っ歯傾向の方が、高さの問題に対して不安が出る場合があります。
このような方は顎そのものが小さく、マウスピースの厚みからも影響を与えられやすいと言えます。
具体的には、奥歯が1ミリメートル高くなると、下顎が口を開く方向へ強く回転しまい、口を閉じられなくなるという症状が出ます。
マウスピースは前歯表面の厚みも0.5ミリメートル程度あるため、より出っ歯になり口が開いた状態になります。
さらに、親知らずがきれいに生えている方も、マウスピースに覆割れる箇所が多くなり、その分高くなります。

以上に当てはまる方は、注意が必要ですね。

インビザラインの違和感の和らげ方とは

治療初期はインビザラインの装着時間を短くして、毎日少しずつ装着時間を増やすことで、初期の違和感を和らげられます。

ただし、インビザラインは1日20時間程度装着する必要があります。
つまり、食事と歯磨き以外の時間は、ずっと付けたままです。
また、インビザラインは自分で取り外せるので、違和感に耐えられない場合は外せます。
しかし、あらかじめ決めた期間内に矯正を終えるためにも、多少の違和感であれば耐えることも大切だと言えるでしょう。

まとめ

今回は、インビザラインの違和感とその和らげ方について解説しました。
インビザライン矯正を検討中の方は、ぜひ今回の記事を参考にして、違和感を和らげてみてください。