歯科コラム

2022.01.24

「歯ぎしりがあってもインビザライン矯正で治療可能なのかな」
インビザライン矯正を検討される方の中には歯ぎしりの癖を心配される方もいらっしゃいます。
そこで今回は歯ぎしりがインビザラインに及ぼす影響や歯ぎしりで器具が壊れてしまった場合について紹介します。

歯ぎしりがインビザラインに及ぼす影響について

インビザライン矯正では上下の歯列にマウスピースをはめます。
そのため、マウスピースを付けながら強い力で継続的に歯ぎしりをしてしまうと、マウスピースが耐えられずに壊れてしまうことがあります。

人間の噛む力は約70キロほどと言われています。
これは、大きな男性1人分のパワーに相当します。
また、眠っている間に歯ぎしりをすれば、頬の骨に1トンほどの力が加わることもあります。

しかし、歯ぎしりといっても色んな種類があります。
以下で歯ぎしりの種類を3つ紹介します。

1つ目は、歯ぎしりです。
一般的な歯ぎしりと言われているものはグラインディングとも言います。
上下の歯を擦り合わせる歯ぎしりで、睡眠中ひどい場合は音が部屋に響き渡るほどの方もいます。
歯が削れて神経が飛び出たり、顎に負担がかかったりという問題があります。

2つ目は、食いしばりです。
上下の歯をきつく噛み締めるものでクレンチングとも言います。
歯ぎしりに比べて音がでない点で異なりますが、顎に力がかかり顎関節症の原因となることがあります。
寝ている時や、勉強中など何かに集中している時に起こりやすいです。

3つ目は、タッピングです。
名前の通り、睡眠中などに上下の歯をカチカチと小刻みに噛むことを言います。
この癖がある方は歯ぎしりも行っていることが多いです。
歯が削れたり、欠けたりする可能性が高くなります。

歯ぎしりで器具が壊れてしまった場合について

インビザライン矯正中にマウスピースが壊れてしまえば、歯を予定通りに移動できません。
もし壊れてしまったことに気づいた場合、早急に歯科医院へ連絡しましょう。
その際はマウスピースを持って行ってください。
被害が小さい場合はすぐに修理することができるでしょう。

しかし、破損箇所が大きい場合は修理できない可能性があります。
その場合は新たなものをもう一度作り直す必要があります。
インビザラインの器具は海外で作成しているため、新しいものを受け取るまで少し時間がかかるかもしれません。
治療を予定通り進めるためにはマウスピースを壊さないように大切に扱いましょう。

まとめ

歯ぎしりがインビザラインに及ぼす影響や歯ぎしりで器具が壊れてしまった場合について解説しました。
今回の記事で歯ぎしりがマウスピース矯正に与える影響についてご理解頂けたかと思います。
インビザライン矯正をお考えの方で歯ぎしりが気になる方はぜひ一度ご相談ください。