歯科コラム

2022.03.04

「インビザラインの期間を勝手に早めても良いのかな」
歯科矯正はなるべく早く済ませたいという方は多いでしょう。
そこで今回は、インビザラインを勝手に早めても良いのか、治療期間を早めたい場合について紹介します。

インビザラインは勝手に早めても良いの?

インビザライン治療では、マウスピースの交換により歯並びが綺麗になっていきます。
交換期間が早まれば、その分、治療期間も早まります。
しかし、だからと言って自身の判断で勝手に早めてはいけません。

歯を動かすために適切な力は決まっており、それ以上の力を加えたとしても歯が速く動く訳ではないため注意してください。
しっかりと移動していない状態で新たなマウスピースをつけると、かえって治療が遅れてしまうことにもなります。

治療期間を早めたい場合について

インビザライン治療を勝手に早めることは上記の通りNGです。
しかし、歯科医師と相談した上で状態によって早めることも可能です。
ただし、早めるといっても多少ですので、大きな期待はしないようにしましょう。
治療期間を早めるには以下の2つの方法があります。

1つ目は、マウスピースをしっかりはめることです。
インビザラインは患者様が自身で取り外しできますが、しっかり装着せずに1日過ごしてしまうと、歯をしっかり移動させられません。
そこで「チューイー」といわれるシリコンの丸い棒の使用をオススメされる場合があります。
この道具を噛むと、マウスピースを装着する際にしっかりフィットさせられます。

2つ目は、口の中を清潔に保つことです。
インビザライン矯正中に虫歯や歯周病が発見された場合、基本的にそちらから治療することになります。
これらの治療によって、インビザライン矯正の治療が計画よりも延びてしまう可能性があります。
そのため、早く治療を完了させるには日常的に口を綺麗な状態で保ってあげることが大切です。

これらの積み重ねを毎日怠らないことが少しでも早く理想的な歯並びにするための方法です。
マウスピースをしっかりはめ込み、歯を丁寧に磨くなどを毎日続けるのは大変なことです。
一見すれば、これらはインビザライン矯正を早めることと関連ないように思われるかもしれません。
しかし、口を常にきれいな状態にすることで結果的に虫歯や歯周病を予防でき、最短の計画で治療を行えます。

まとめ

インビザラインを勝手に早めても良いのか、治療期間を早めたい場合について解説しました。
今回紹介したようにインビザラインの矯正期間は基本的に早められません。
しかし、状況によっては計画よりも早く進むこともあります。
治療を早く終わらせたい方は今回の記事で紹介した方法を実践してみてくださいね。